初心者にはまずはコレ!つみたてNISAのススメ

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さて、今回はつみたてNISAについてお話ししていきます。

近年は若い世代の投資に対する関心が高まりを見せており、早期の資産形成の実現と悠々自適なリタイヤ生活を目指すことがある種のトレンドとなっています。

また、SNSや動画サイトなどで活躍するインフルエンサーからも『FIRE』なる言葉が毎日のように発信されており、私自身も興味関心をかき立てられている大多数のうちのひとりであると言えます。

そんな投資に興味関心を持った初心者に、まず勧められるのが『NISA』という制度の活用です。
今回はNISA制度の中でも、特に初心者にオススメできる『つみたてNISA』にフォーカスして説明をしていきます!

NISAってよく聞くけど…
つみたてNISAとは?


つみたてNISAとは、2018年1月からスタートした『少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度』のことで、この制度を利用すると投資で得られた運用益に課税される税金を免除してもらうことができます!

つみたてNISAで買うことのできる投資商品は、金融庁から安全性など一定の評価を受けて認められたものに限られており、長期・積立・分散投資に適した投資信託と上場投資信託(ETF)に限定されています。

また、つみたてNISAは毎月の積み立てを想定した制度のため、少額からでも購入ができ、手数料も比較的安いものを揃えてあるため、投資初心者にとって利用しやすい仕組みとなっています。

つみたてNISAのアレコレ

誰でもできる?

つみたてNISAを利用できるのは、日本在住で20歳以上の人となります。
この制度のメリットは前述したとおり、運用益に課税がされないことです。

運用益には投資信託を購入することによって得られる分配金や、その売買で生じる譲渡益が含まれます。

注意点① NISA口座はひとつまで

また、注意点のひとつ目は1人1口座しか開設ができないことです。
これはひとつの証券会社・金融機関にひとつということではなく、あらゆる証券会社・金融機関全ての中から1口座しか開設ができないということです。

そのため、どこで口座を開設するかということには慎重に検討が必要です。
私が現時点でオススメしているのは楽天証券での口座開設ですが、簡単に理由を述べるとクレジットカード決済で最大5万円の投資ができることと、それによって楽天ポイントが最大500ポイント付与されることが理由になります。

これがなぜメリットなのかというと、楽天証券ではこのポイントを1ポイント=1円として投資に使うことができるからです。
つまりクレジットカード決済で5万円分投資をすると、500円の利益確定(と同等)をして再投資が可能になる、という点が非常に優れていると私は判断しています。

投資は初めてという方はまだピンと来ない部分もあるかと思いますが、投資に少しずつ慣れてくると、この「元本に対して1%の運用益」というものがいかに重要なことか分かってくると思います。
このメリットについては今も各社様々な工夫を打ち出しており、もっと優れたメリットが今後出てくるかも知れません。

一応、口座は後から違う証券会社・金融機関に変更することができますが、これから口座を開設される方は現時点のベストな選択を求めて、いろんな会社を比較されることをオススメします!

注意点② 運用期間に上限あり

2点目の注意点は毎年の投資額や運用期間に上限が定められていることです。
投資額は毎年40万円が上限とされており、その非課税期間は最長で20年と定められています。

つまり、20年間で最大800万円までしか投資ができないという計算になります。
この額が一見少ないと感じる方も多いかと思いますが、「毎月33,333円を20年間欠かすことなく投資にまわすことができるかどうか?」と考えてみるとどうでしょうか。
意外と大変だなぁと思いませんか?

私が通常のNISAではなく、つみたてNISAをオススメする理由のひとつがここにあります。

毎月約3万円を定額で積み立てすることって、いろんなお付き合いやライフイベントがある中では、なかなか大変だと思います。

もし毎月の積み立てを着実にこなしていても「まだまだ運用できる余剰金があふれてるよ!」って方は、1年置きに通常のNISAと切り替えることもできますし、NISA枠では買えない個別株式なども視野に入れて検討してみてはどうでしょうか。

注意点③ 未使用分は繰り越しNG

3点目の注意点は、つみたてNISAの年間上限額40万円は、その年に未使用分があっても翌年以降への繰り越しができないということです。

年間で投資にまわせる資金が元々40万円に満たない方は特に意識をする必要はありませんが、余剰資金が40万円を上回る方は非課税の恩恵を受けられるこの制度を使わない手はありません。

少額の差が20年の時を経ると大きな金額の差として現れることもありますので、ぜひこの点には注意をして年間の計画を立ててみましょう。

非課税期間の取扱い

つみたてNISAでは、投資信託を購入した年から数えて20年間課税されないというところまでご理解いただけたと思いますが、20年を過ぎた場合どうなるのでしょうか?

つみたてNISAでは、非課税期間の20年間が終了したときには、NISA口座以外の課税対象となる証券口座(一般口座や特定口座)に払い出しがされることになります。

また、通常のNISAでは翌年の非課税投資枠に移すことをロールオーバーと言いますが、この仕組みも利用できません。
つまり、20年の運用を終えた投資信託が一旦現金化されて証券口座に払い出されるということです。

このときに老後を迎え、現金が必要な人は計画的に消費していくこともできますし、まだまだ働き盛りという人は運用益も含めて丸々再投資することもできるでしょう。(つみたてNISAではロールオーバーではなく、また新たに年間40万円の投資枠を使えます。)

現在、つみたてNISAは2037年までの制度とされていますが、2024年に制度改正が検討されており、5年の期間延長が予定されていますので、つみたてNISA制度で投資信託の購入ができるのは2042年までとなる見込みです。

現制度では2037年中に購入した投資信託について20年間(2056年まで)非課税で保有することができる仕組みとなっていますので、こちらも同様に延長されると思われます。

初めての方にオススメの買い方


さて、ここからはつみたてNISAで何を買えばいいのかについて述べたいのですが、実は別の記事と重複する部分もありますので今回は簡単に触れてみたいと思います。

その前に、まず、皆さんに大前提としてお伝えしたいのが『いかなる投資も全ては自己責任』であるという点です。

現在はありとあらゆる場所で特定の投資方法や商品をPRする広告記事や動画を見かけますが、どんな投資方法であってもリスクが存在します。

厳しいことを言うようですが、100%損をしない投資なんてものは存在しませんので、まずはそのことを念頭にいろんな投資の知識を深めていただけると幸いです。

前置きはこのくらいにして、私がまず初めての方にオススメするのは、『米国株のインデックスファンド(投資信託)』です。
その中でも特にS&P500という指数に連動したものをオススメしています。

その理由を簡単にまとめると
 ①長年の運用実績が良好である
 ②手数料が安いファンドが多い
という2点に集約されてくるかと思います。

最近は手数料を重視した類似商品がいくつも作られていますので、それぞれの比較やご自身が利用している証券口座での取り扱いなどを参考にベストな商品を選択してもらえるといいでしょう。

あとはご自身で選択した商品を、つみたてNISAで毎月定額、コツコツと積み立てていくだけです。

「えっ?これだけ?」と驚かれる方も多いかと思いますが、一見地味に感じる積み立てを長期間続けていくことがとても難しく、一時的な値下げや値上がりに対して反射的に売買をしてしまい失敗をしてしまう人が多いんです。

長期で積み立てをしている中では、当然コロナショックのような一時的な下落イベントが発生しますし、またその反対も起こり得ます。

このような時にも狼狽することなく、ただ毎月決まった額を淡々と買い足していく、これが資産形成には重要なのです。

最後に

さて、今回はつみたてNISAについてまとめてみました。

投資は初めてという方や初心者の方に向けて分かりやすくポイントを解説してみましたがいかがだったでしょうか?

この記事を参考に、まずは試しに短期間少しずつで結構なので、第一歩を踏み出してみましょう!

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